MAKE BELIEVE  WEEZER 
2005.5リリース /  GEFFEN RECORDS

01. Beverly Hills
02. Perfect Situation
03. This Is Such A Pity
04. Hold Me
05. Peace
06. We Are All On Drugs
07. The Damage In Your Heart
08. Pardon Me
09. My Best Friend
10. The Other Way
11. Freak Me Out
12. Hount You Every Day
13. Butterfly(LIVE)
14. Island In The Sun(LIVE)
15. Burnalt Jamb(LIVE)

produced by Rick Rubin
 official site / ユニヴァーサルインターナショナル
  
 

 1stにして名盤であった「ブルーアルバム」を意識して、制作されたと思われる3rd「グリーン・アルバム」で2001年に復活したウィーザーは、このアルバムのプロモーションの為のワールドツアーも大成功を納め、新たなファンを獲得。バンドの頭脳であり、人一倍シャイなリヴァース・クオモも自信を取り戻した。休む間無く、早くも次作のレコーディングに取りかかり、1年後の2002年、4th「マラドロア」をリリース。メタルを意識したリフに従来通りの曲調が乗っかるというもので、賛否両論も多かったようだ。
 と、再活動後、2枚もアルバムをリリースし、2003年末にはリック・ルービン(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、システム・オブ・ア・ダウン、スレイヤーなどを手掛ける)をプロデューサーに迎え今作のレコーディングに入り順風満帆に見えた彼らであったが、レコーディング途中でリヴァースがまたもや、ハーバード大学へ復学しレコーディングを中断。無事卒業後、2004年秋から再開 されたレコーディングも無事完了し、遂に3年振りにシーンに帰ってきた。
 現在ヒット中であり、アルバムに先駆けての先行シングルとなったラップ調の@は、賛否両論であるようだが、個人的にはウィーザー版「ウィー・ウィル・ロック・ユー」と解釈している。確かに音だけを聴いていると、キツイものがあるかもしれないが、PVを見ている限り良い雰囲気が伝わってくる。よく言われているリヴァースの泣き虫歌詞も復活し、サウンドは1stや3rdの頃のようなこれぞウィーザーというサウンドを基本に、ニュー・ウェーヴを意識したBなど、今までにないアレンジでバラエティに飛んでいるが、必殺泣きメロのH、Kも健在。飛び抜けて、これって決めの1曲がないのが残念だが、粒ぞろいの楽曲が揃った好盤といえるだろう。

<お薦め度>★★★☆
2005/5/28